「時代はクラウドなんですよ」このセリフに聞き覚えのある方もいるかもしれません。
実際クラウドという言葉わかっているようでわからないという方も多いのではないでしょうか?
今回は今更聞けないクラウドについてのお話です。
今回の動画ではまずは例え話から入っていき徐々に詳しい内容をお伝えしていきます。
私たち一般利用者でもわかるような内容になっていますのでぜひご覧ください。
クラウドの仕組みを例え話で解説
さて早速ですがクラウドをさっと分かりやすくイメージで例えたいと思います。
ここにとある倉庫があります。
実はこの倉庫には魔法のような機能があるんです。それは倉庫内にしまったものは劣化せず専用のボタンを押せば一瞬で倉庫内のものを目の前に呼び出せる機能です。そしてその倉庫に一瞬でしまうこともできます。いつでも取り出せるしいつでもしまえるそんな魔法のような倉庫です。
この倉庫はたちまち人気になり全世界で流行り始めました。そんな中とある利用者は倉庫内にしまったものを別の場所からでも呼び出せるボタンを開発しました。
これによりそのボタンを持っている人なら誰でも物を取り出せるようになりました。
そしてこれを応用して手紙を遠くへ送り届けるサービスが開発されます。
さらにとある利用者はこの倉庫に入ればいつでもどこでも会いたい時に遠くにいる人と繋がれるということに気づきました。この利用者は好きな時に倉庫に集まり会議ができるサービスを開発しました。このように倉庫に呼び出してみんなで会話をするというサービスですね。
中には専属の執事を倉庫に常駐させていつでも呼び出せるようにした人もいます。
この倉庫の仕組みのことをクラウドコンピューティングと言います。
略してこれをクラウドと呼んでいます。
そしてこの倉庫で提供されているサービスはあらゆる名前で現在呼ばれています。
倉庫内に物をしまっておけるサービスはGoogleドライブ、このGoogleドライブは別名クラウドストレージと言ってストレージというのはデータ保管庫のことです。
そして倉庫内に送った手紙を別の場所に送れるサービスをGmailと呼びます。
さらには遠くにいる人と繋がれるサービスのことをzoomと言います。
倉庫内に執事を常駐させるようなサービスはGoogleアシスタントのようなAIサービスです。
これを可能にしている倉庫の仕組みのことをクラウドコンピューティングと言います。
皆さんが今ご覧になっているYouTube自体もクラウドの仕組みを使って運用されています。
さてクラウドの簡単なイメージをお伝えさせていただきましたが理解できたでしょうか?
クラウドの歴史
多くの人は単にデータを保管する仕組みと捉えているんですが、実はそれだけではないんですね。この倉庫には物を入れる以外の仕組みが存在しているんです。また今回クラウドを魔法のような仕組みで例えてしまいましたが現実は魔法のような仕組みというわけでもないんです。
ここで少しクラウドの歴史について触れさせてください。クラウドという概念は1997年南カリフォルニア大学で生まれました。
そして2006年にGoogleのCEOによって本格的に広められ現在世界中で普及しました。
クラウドという仕組みが登場する前は自分たちのデータは自分たちで
管理するオンプレミスという仕組みが主流でした。
クラウドとオンプレミスこの2つの言葉は対極にある言葉です。
オンプレミスは自社でデータを管理するのでかなり労力を要していました。
それに比べてクラウドが広まったことによりデータ管理のための予算をかなり低く抑えることができ、さらには導入も簡単だということで2006年以降急速に広まり始めたわけですね。
そしていろいろな企業に広まり始めたクラウドですが、次第に私たちの生活に徐々に関わり始めてきました。ここでようやくクラウドが身近な存在として徐々に社会に浸透し始めたんですね。
クラウドとは
クラウドとは諸説ありますが、雲と表現されることが多いです。
インターネットを雲と見立てて雲の向こう側にあるサービスを活用する仕組みこれがクラウドなんです。
雲と言われると魔法のような仕組みに見えるかもしれないですし、私が初めに説明した仕組みを聞くと余計そう思われてしまうかもしれません。しかしクラウドは単なる魔法のような
仕組みではないんですね。
冒頭でご説明した倉庫というのは実は現実世界のどこかに立地している建造物だったんです。どこかの国にしっかりとこの倉庫は立地しています。
しかしその場所は取得されていてその倉庫の開発者や開発責任者管理している人たちしか場所を知りません。いろいろな人の大切なものが保管されているのですからその場所は明かせないですよね。
クラウドも同じでそのデータは現実世界のどこかにある建物のデータ保管装置に保存されているんです。
データ保管装置のことをいわゆるサーバーと呼んでいますが、このサーバーが置かれている建物のことをデータセンターと呼びます。
その建物には膨大な数のコンピューターが敷き詰められ徹底された温度管理と災害に強い安全な立地場所の取得によって、世界中の人々のデータが守られているというわけなんです。
私たちのスマホやパソコンの写真などを例えばGoogleドライブに保存した場合このデータセンターと言われる場所に安全に保管されているというわけなんです。
魔法の倉庫のような場所に保管されているわけではなく雲のようなふわふわしたどこかわからない場所に保管されているというわけでもなく実際に存在するデータセンター、
データ保管庫の中にしっかりを安全に保管されているというわけなんですね。
サーバーというものを自分の手元で管理しているか、クラウドという別の場所に保管しておくかそういった違いがあるんです。
クラウドの活用例
クラウドについて調べたことのある人はこんな言葉を聞いたことがあるのではないでしょうか?
Saas(サース)、Paas(パース)、Iaas(イアース)
Saasはソフトウェアアズアサービス
Paasはプラットフォームアズアサービス
Iaasはインフラストラクチャーアズアサービス
このような略称で呼ばれていますが一般利用者である私たちはこの言葉は全く覚える必要はありません。強いて言うなら一般利用する上で接する機会が多いクラウドサービスというのはSARSのみだということだけわかればOKです。
このSARSの中には冒頭の例えでも出てきたGmailやGoogleドライブなどのクラウドストレージがあり、こちらのクラウドストレージには他にiCloudやOneDrive、Dropboxなどがあります。
これを使うことでいつでもどこでもスマホやパソコンのデータを保存閲覧することができます。万が一スマホが壊れてしまった時に備えてスマホのバックアップや機種変更もこれら
クラウドサービスのおかげで簡単にできるようになっています。
またGoogleドライブとは被りますがGoogleフォトなどの写真の保管サービスもクラウドを活用しています。他にもCMでよく見かける名刺管理サービスなんかもそうです。
あとメールのところでお伝えしてなかったですが、メールサービスでOutlookを使ってる方もいらっしゃるかもしれません。実はこれ2020年まではクラウドサービスではありませんでした。それ以降クラウドサービスとしての利用ができるようになったんです。
単にデータを補完するだけではなくその中でいろいろなサービスが展開されているこれがクラウドの真骨頂と言えます。
クラウドのデメリット
さてここまでクラウドの良い点ばかりを説明してきましたがデメリットもあるんでしょ?と気になっている方もいるかと思います。そこでデメリットについても一般利用者目線でお伝えしていきます。
まず1つ目当たり前のことではありますがインターネット環境がないとクラウドサービスは使えません。またクラウドに保存したデータを確認する際にはデータ通信をする必要があるためスマホの通信料を消費しなくてはいけません。
また2つ目としてパスワードの流出の可能性があるということですね。
クラウドサービスを使う際必ず自分のアカウントを作る必要があり、IDとパスワードを設定する必要があります。
アカウントとはそのサービスを使うための会員証のことですね。
アカウントという言葉がわからないという方は詳しくはこちらの記事で説明しています。
分かりやすい内容になっていますのでご覧になってみてください。
そしてこのパスワードが他人に渡ってしまったらクラウドに保存したデータを全て盗まれてしまいます。そのようなリスクがあるのがクラウドのデメリットの2つ目になります。
そして3つ目は不正アクセスなどの脅威があります。
クラウドに保管されているデータはとある建物内のデータサーバー保管庫に保存されていると説明しました。もしもそこに不正アクセスされるなんていうことがあればデータは盗まれてしまいます。また内部関係者がそのような不祥事を起こすことも考えられます。とは言ってもそのようなことが起こってしまってはサービス自体が破綻してしまうのでそこはかなり徹底して守られているかとは思います。
クラウドのデメリットまとめてみると
- ネット環境が無いと使えない
- パスワードの流出
- 不正アクセス
このような3つのデメリットがあるということだけは覚えておいてください。
それではクラウドについて例え話から始まり歴史、活用例、デメリットのお話をさせていただきました。なんとなくこの概要は分かりましたでしょうか。
これで今回の記事は終わりになります。
ご質問、ご指摘等ありましたらコメントの方よろしくお願いいたします。